因果応報な日々

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勢古浩爾『目にあまる英語バカ』

勢古浩爾『目にあまる英語バカ』(三五館)


 昨年の正月は奈良に行き、そこで外国人旅行者と会話したことは以前書いた。きっかけは法隆寺駅で電車を待っていたら、話しかけられたことに始まる。

 日本に来ているくせに上から英語をしゃべるわけではなく、日本語ガイドの本片手に必死で日本語をしゃべろうとする姿に胸を打たれ、こちらも必死に理解に務め、国際親善に一役買った訳であるが、慣れてきたのか、英語で「嫁はいないのか」とか「恋人はいないのか」とか初対面でする話かと戸惑いつつも、そのうち奈良の話になり、「奈良は何が有名か」と来た。う~む。やはり大仏だろう。つか、手にしてる旅行ガイドには載ってないのか。まぁいいや、ということで「ダイブツ」と言うや否や「What is DAIBUTSU?」と来た。う~む…。何て言えばいいんだろう。困り果てた結果「ビッグドール」などと、やや赤面しながらヌカす他なかった。なんだこの恥辱プレイは。向こうは複雑な顔してたぞ。

 後日知り合いに「大仏をドールとか言って恥かいた」と言ったら「じゃあフィギュアか」と返って来た。フィギュアと言われると、なんかおもちゃチックだなぁと思う程度。だめだこりゃ。

 こうなると普通に思うのが「やっぱり日常会話程度に英語はできた方がええんかなぁ」である。で、そのまま放置してきたわけだが、本書を読んで得心した。

そもそも、日本人に英語は基本的に不要である。不要だから日本人は勉強しない。勉強しないからしゃべれない。当たり前のことであった。


 そう、いらんのである。だいたい、本気だったなら帰宅後すぐに辞書でも引いて、大仏を英語でなんていうのかを調べることだろう。もちろんやってない。で、今調べたら「a statue [an image] of (the) Buddha」と出てた。ん、スタチュー? あぁ、イメージでもいいのか。へぇ。勉強にはなったが、こんなんで英語がしゃべれるようになるとは到底思えん。いや、だからいらないのだ。著者も書いている。

あなたにとって必要なのは、あくまでも個人としての英語なのだ。


 そう! 大仏を英語でなんと言うかを調べて、へぇと言ってりゃ十分なのだ。今のところは。それを「プッ」と笑うほうが「目にあまる英語バカ」なのだ。

 英語をしゃべる人間を「カッコイイ」と思ったり、逆に「ケッ、カッコつけやがって」と思うにしても、日本人を捕らえてならない英語という病(と言ってよかろう)を快癒させる痛快な1冊(英語は必要な人間が学べばよく(「必要は語学の母」「好きこそものの上手なれ」)、またその習得には地道な努力のほか方法はないと至極まっとうな事を書いているので、念のため。)。
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by seiwadai_walker | 2009-01-01 20:59 | 読書
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とりあえず何か書き綴ります…


by seiwadai_walker
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