因果応報な日々

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400年前の天罰発言

 三陸海岸は、
明治三陸地震をはじめ▽1611年の慶長三陸地震▽1856年の安政三陸地震▽1933年の昭和三陸地震▽1968年の十勝沖地震-などの大地震に伴い周期的に、大規模な津波に襲われている
 (8M超は過去最大級/八戸の津波|東奥日報

 という。

 今回の震災後、思い出したように寒川旭著『地震の日本史』をめくっていると、慶長三陸地震のくだりを見つけた(以下、特記なき場合は引用はすべて『地震の日本史』)。

 仙台で伊達政宗に面会したビスカイノは、太平洋沿岸を測量しながら北上した。彼らは越喜来(おきらい・岩手県大船渡市)に着く直前に、住民が村を捨てて山に逃げるのを見た。自分たちを避けるためかと思って呼びかけたが、すぐに、地震が原因と気付いた。高さ四メートル近い海水は進退を三回繰り返し、多くの人が溺死して財産を失った。

 このビスカイノという人、なかなか厳しい発言もしている。この慶長三陸地震は1611年12月に発生したが、同じ年の9月にも会津で大地震が発生した。

 そして、会津を訪れたビスカイノに
(領主の蒲生)秀行は地震の原因を質問した。ビスカイノは、天に在る神が、空気をして地を振動せしめ、王(秀行)や地上の住民に造物主を思い出させ、悪行をした者を改悛させるためであると答えた。

 今こんなこと言ったら国際問題だろう。秀行は外国人に言われるばかりではなく同胞からも指弾されていた。

 領主の蒲生秀行は、「飛騨守(秀行)仏神を蔑如し、任我意、其天罰の謂」(『当代記』)と、天罰を受けたことになった。


 似たようなことを言って問題になった方が現代にもいらっしゃいましたが…。


東日本大震災:石原知事「津波は天罰」|毎日新聞

「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」

  ↓
東日本大震災:石原都知事、「天罰」発言撤回し謝罪|毎日新聞

「天罰」と表現したことに対し、「発言を撤回し、深くおわびいたします」と謝罪した。

 だが、蒲生秀行はダメな人だったらしい。

秀行は政務に関心がなく「秀行淫酒に耽り新進の臣長野半兵衛重政を寵任する」(『徳川実紀』)と書かれている。

 このような人が国難に対応できるはずもなく、
もともと病気がちなうえ、災禍による心労に耐えかねた彼は「常に大酒、諸事行儀無く放埓」(『当代記』)となって地震の翌年に三〇歳の若さで他界した。

 管首相も突然泣き出すとか言われていたが、大丈夫なのかね。こっちが泣きたくなってくるのだが。

地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書)

寒川 旭 / 中央公論新社


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by seiwadai_walker | 2011-04-05 21:32 | 読書
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とりあえず何か書き綴ります…


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