因果応報な日々

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マーラーでフィーバーするつもりがバッハで泣く

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 サラダパンと梅うどんでお腹を満たして、さてやって来ました、びわ湖ホール。白亜の殿堂、って感じですね。

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 ここは、ホワイエからの眺めが絶品。全面ガラス張り、そしてその向こうには琵琶湖が180度広がる。関係ないが、10年近く前に来たとき、外のベンチで高校生のカップルが乳繰り合いを始めた時は微妙な空気が流れたものである。

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 あ、ミシガンだ。

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篠崎靖男プロデュース・オーケストラ・シリーズ第1弾

東日本大震災犠牲者追悼のために~バッハ:アリア
ニールセン:歌劇「仮面舞踏会(マスカラーデ)」序曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
アンコール~バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番第1楽章
マーラー:交響曲第1番「巨人」

指揮:篠崎靖男
ヴァイオリン:竹澤恭子
管弦楽:京都市交響楽団

2011年4月17日(日)
びわ湖ホール

 演奏に先立ち、指揮者よりスピーチ。「外は桜が咲いています。でもこの桜を見ることが出来ず、今回の震災で多くの方が亡くなられました」として捧げられたのがバッハのアリア。会場のあちこちからすすり泣きが聞こえたのは気のせいではないと確信している。隣の女性も涙をぬぐっている。あれほど悲しくも美しい演奏を聴いたことがない。

 イギリスの批評家ネヴィル・カーダスは「シベリウスの世界には人が住んでいない」と彼の音楽を評したという(志鳥栄八郎著『クラシック名曲ものがたり集成』より)。

クラシック名曲ものがたり集成 (講談社プラスアルファ文庫)

志鳥 栄八郎 / 講談社



 確かにシベリウスの音楽に共通して感じるのは、寂寥感である。シベリウスはフィンランドの作曲家であるが、フィンランドは国土の約71パーセントを原始林が覆っているとか、北極圏に近い高緯度に位置しているので寒さが半端ないなど、自然環境が豊かではあるが厳しいそうだ。そうしたことが「人が住んでいない」とか、寂寥感を感じさせたりするのだろう。

 演奏は瑞々しいもので、ウィキペディアのいうところの「4声に分割された弱音器付きのヴァイオリンが小さく和声を刻む」冒頭部ですでに悶えそうになった。難曲らしいのだが、よくあんなに弾けるもんだなぁ、とド素人丸出しな感想を今更抱く始末であった。

 マーラーはおもしろかった。音のご馳走ですね。第1楽章で演奏中にトランペット奏者がステージに入ってきたときは「すわ、遅刻か!?」と思ったもんですが、そういえばバンダをやってたんですね(参考:前回のマーラーの「巨人」の1楽章で、トランペットが3人、演奏が始まってから遅れて入場してきました。彼らは遅刻したのですか???)。第4楽章ではホルン奏者を立たせる場面もあったし、見ていてもおもしろい。こうした演出は指揮者でもあったマーラーの面目躍如といったところか。

 しかし、体調不良者が多かったのか、ほぼ絶え間なく咳き込む声がどこかから聞こえてきたのには少しげんなりしたけど、演奏には大いに満足しました。なんでも、指揮者の篠崎靖男氏は中学・高校時代を滋賀県で過ごしたとのことで、言わば故郷に錦を飾るとも言えるこのシリーズ、第2弾も期待したいです。

【参考】
バッハ:アリア


マーラー:交響曲第1番「巨人」第4楽章


マーラーの音楽の魅力についてはこちらのDVDを。アマゾンの案内では日本語字幕はないことになっているが、ちゃんと付いてました。

Conducting Mahler: I Have Lost Touch With World [DVD] [Import]

Mahler / Juxtapositions


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by seiwadai_walker | 2011-04-20 04:01 | 音楽
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とりあえず何か書き綴ります…


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