因果応報な日々

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猛省

 文藝春秋5月号の侍従長・川島裕氏による「天皇皇后両陛下の祈り」は必読である。震災後の皇居の様子が活写されている。そして、両陛下が無私の姿勢を貫かれたことも。

 ただ、気になったのは…

後になって「陛下は、放射線被曝を恐れて、密かに東京を脱出したという噂が流布されていたので、陛下がお元気で皇居におられることが確認出来、安心した」という反応が伝えられたと聞いて仰天した。陛下が、東京の人々を見捨てて、東京から出られるなど、まったくあり得ないことであり、こうした事態における流言飛語の無責任さに憮然とした。

 侍従長がこうした噂を知っているのだから、陛下もご存知なのだろうか。

両陛下、都内の避難所をご訪問 すべてのグループに声をおかけに|産経新聞

 両陛下が心を砕かれる一方で、皇室に関する根拠のない話がネットを通じて出回っている。陛下や皇族方が、余震や放射線の影響を避けるため「京都に移動された」などとする内容だ。

 震災以降、各種行事の出席を中止し、公の場に出る機会が少なくなったことが背景にあるようだ。陛下のお言葉のビデオが発表された16日以降は「映像は海外で撮影された」という根拠のない話も登場した。

 東京脱出説がネットに出ていたことは私も知っていた。「いくらなんでもそれはないだろう」とは思ったが、個人的にはむしろ京都御所にでもご避難されてはいかがかとも思った。

 しかし、宮内庁の答えがシブい。

 真偽を会見で問われた宮内庁幹部はこう答えた。「答えるには及ばない。陛下がどこにいらっしゃるかは、みなさんが一番ご存じのはずです」

 そういえば、昭和天皇も昭和20年5月25日の空襲で宮殿が消失し、長野県松代への移転を願い出られた際、こう答えられたという。

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 小林よしのり『昭和天皇論』(幻冬舎)より

 国民と共にあるお父上のお姿を今上陛下もご覧になられていたからこそ「東京の人々を見捨てて、東京から出られるなど、まったくあり得ない」のである。高潔なお人柄に改めて感じ入ると同時に、「避難されては」という自身の浅はかな考えを大いに恥じ入った。

 「放射能を避けるために関西方面に逃げた」という日テレ報道局のデスクも大いに反省すべきですな。

ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論

小林 よしのり / 幻冬舎


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by seiwadai_walker | 2011-04-23 23:57 | 社会
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とりあえず何か書き綴ります…


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