因果応報な日々

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ミッキー*のショスタコ大作戦

 中学生の時、やたらとショスタコーヴィチに入れ込んでいた時期がある。ショスタコーヴィチの音楽は少々鬱屈したところがあるので、それが思春期の揺れ動く微妙な心理状態にマッチしたのかどうかは分からないが、ともかく「ショスタコ天才!!」と一人で悦に入っていた。今で言う「中二病」ってやつだろう。嗚呼、恥ずかしい。

 それ以降は、反動もあってかめっきり聴くことも少なくなったが、たまたま兵庫県立芸術文化センターのサイトを見ると、オール・ショスタコーヴィチ・プログラムのコンサートを見つけた。しかも一番安い席が1,000円ポッキリ。映画より安い値段でオーケストラが聴けるのはありがたい。「残席2」の数字に煽られるがごとく、チケット予約を済ませた。

 兵庫県立芸術文化センターは初めて行ったが、阪急西宮北口駅直結なのは実に便利。ありがとう、兵庫県。しかし、購入したD席、安いだけのことはある。4階のバルコニー席なのだが、座るとステージが半分以上見えない。ヴァイオリンのソリストは見えたが、指揮者はちょっと前屈にならないと見えないのだ。まぁ、仕方ないけど。

 この日のプログラムは以下の通り。

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兵庫芸術文化センター管弦楽団第43回定期演奏会
2011年5月21日(土)15:00開演
兵庫芸術文化センターKOBELCO大ホール

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 op.10

アンコール
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93 第2楽章

指揮:井上道義
ヴァイオリン:ボリス・ベルキン
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

 正直、あまり一般受けしそうにないプログラムだと思ったんだが、結構な人出。同一プログラムを3公演しているが、チケットはほとんど売れていた。すごいなぁ、と率直に思う。

 兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏は以前、姫路で聴いている。指揮はこのたびベルリン・フィルにデビューされた佐渡裕氏だったが、妙に胃にもたれる演奏でグッタリしたことを覚えている。さて、今日は…と思ったのだが、実にいい。弦楽器が艶やかだ。姫路で聴いたのはかれこれ5年前。ずいぶん立派になったなぁ。

 「いびつな19歳でしょ」とは、アンコール前に指揮者の井上氏が、交響曲第1番が19歳(!)の時に作曲されたことに触れて発したことば。思わず笑いが洩れ、会場を包んだ。それにしても、井上氏も佐渡氏も喋りが上手くて面白い。指揮者は芸達者だな。「最後は激しいのを」と言って演奏されたのは、第10番の第2楽章。これが大爆発で、難解な曲で悶々としていた頭の中はスッキリさわやか。おかげで、帰りがけスッキリした頭で飲んだ酒は美味かった。

*ミッキー:井上道義氏のニックネームはてっきり「ミッチー」と思っていたのだが、ご本人によれば「ミッキー」とのこと。


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by seiwadai_walker | 2011-05-22 01:41 | 音楽
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とりあえず何か書き綴ります…


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