2012年九州旅行記 その1
5年ぶりの九州旅行である。前回は九州新幹線部分開通を機に来たが、今回は全線開通を機とした。見事な新幹線効果といえよう。どうせ乗るなら「さくら」より「みずほ」だろうけど、みずほは帰りの楽しみに取っておくとして、18きっぱーとしては、ムーンライト九州無き今、いかにして九州・鹿児島まで到達するかが課題になる。
▲ありし日のムーンライト九州。個人的には復活を切望しているのだが。2007年8月門司駅にて。
普通に鈍行で西へ進むことを考えたが、出発前日が会社の飲み会に当たってしまい、それがどうも朝まで続くらしいという情報を聞きつけた。これでは朝出発は無理だ。なんとハタ迷惑な…。やむなく計画を変更、新山口駅まで夜行バスで乗り付け、未乗の宇部線・小野田線をやっつけてから九州に上陸しようとした次第である。これで完璧。
が、である。
▲新山口駅にて。
電車が止まっている、…だと? 雨量計が規制値に達し、信号機故障も発生、復旧の見込みも立っていないとのこと。これでは九州へ進めないではないか。なんてこった。
まぁ、バスに乗っていた時も豪雨に見舞われ、高速道路も通行止めになったからなぁ。運良く巻きこまれなかったけど。運転手曰く「普段の行いがいいから(笑)」
▲新山口駅バス停にて。運転手が「雨で前が見えませんでした」とか言うのにはビビった。
宇部線は徐行で運転しています、とのことなのでとりあえず乗ることに。ダイヤはもうグダグダなので予定通り進むのは無理だろうけど、宇部線で迂回しているうちに山陽線も動くだろう。乗った列車は、宇部新川駅で運転打ち切りになるなどしながら、宇部駅になんとか到着。やっぱり山陽線は動いていない…。
▲久しぶりに見たクモハ123。前に見たのは塩尻だったか。宇部新川駅にて。
さてどうしたものか。新幹線は動いているらしいので、宇部線で新山口まで戻って新幹線に乗ろうか。小野田線はあきらめるしかないかぁ。でも、次この辺り来る機会なんてあるのか? う~む。あ、電車行ってしもたがな。
▲宇部発宇部線経由の新山口ゆき。これに乗って新山口へ戻るかどうか相当悩んだ。
復旧のメドが立たないなら代行バスを走らせるべきだ、などと憤慨しながらも途方に暮れていると、宇部から下関に行く列車を準備中とのアナウンス。そして、それは10:30頃やって来るとも。
おぉ、やっと西に進める…。でも、10:30って、元々の予定では10:24に下関に着く予定だったんだがなぁ。
予定から1時間ちょっと遅れて、なんとか下関到着。列車で九州に渡るのはもう何度も経験しているので、今回は関門トンネルを歩いて九州に上陸することにした。そう、関門海峡を通過する道路は橋とトンネルがあり、トンネルは歩くことが可能なのである。私はそれを雑誌『旅と鉄道』で高校生の時知った。それ以来、いつか歩いて九州へ、と思い続けながら、ムーンライト九州に乗って寝ながら関門海峡を突破するばかりで、なんだかんだで約20年越しで実現したことになる。あの頃は夜行列車連泊も屁でもなかったが、夜行バス明けの今日、暑さと寝不足と歩きですでに疲労困憊…。時の流れは人を老いさせる。残酷である。ただの運動不足だという声もないわけではないが。
下関駅からバスに乗って10分ほどで着く、御裳川(みもすそがわ)というちょっと読みにくいバス停で降りると、海側には関門橋、山側にはトンネル入口(といっても、「人道入口」という建物があるだけなので、穴が見られるわけではないが)、壇ノ浦古戦場跡もある。これはお得なスポットだ。ついでながら、御裳川の一つ前のバス停が「壇ノ浦」である。ここのバス停も写真に収めたかったところだ。
▲壇ノ浦古戦場跡にて。左が源義経で、右が平知盛。
さて関門トンネルである。徒歩は無料なのがうれしい。トンネルの中は涼しいだろうと思っていたのだが、あれは山岳トンネルの話だったか。普通に蒸し暑くて弱った。てっきり涼むつもりだったので、ちょっと心理的ダメージが大きい。橋は対岸に渡る様子が視覚的に把握できるが、トンネルにはそれがないので、渡ってみてはじめて渡ったことが分かるところが、仕方がないとはいえ、切ないところか。
▲人道入口(本州側)。時代を感じさせる建物だ。
▲一直線に伸びているトンネル。真上を車が走っていることもあって、少々騒々しい。でも携帯電話は使えた。
歩くこと10分弱、ついにというか、やっと九州・福岡県へ!!
▲TOPPAしたよー!って、これ下関バージョンじゃねーか。門司バージョン撮り忘れた!
▲代わりにこちらを。
(続く)
普通に鈍行で西へ進むことを考えたが、出発前日が会社の飲み会に当たってしまい、それがどうも朝まで続くらしいという情報を聞きつけた。これでは朝出発は無理だ。なんとハタ迷惑な…。やむなく計画を変更、新山口駅まで夜行バスで乗り付け、未乗の宇部線・小野田線をやっつけてから九州に上陸しようとした次第である。これで完璧。
が、である。
電車が止まっている、…だと? 雨量計が規制値に達し、信号機故障も発生、復旧の見込みも立っていないとのこと。これでは九州へ進めないではないか。なんてこった。
まぁ、バスに乗っていた時も豪雨に見舞われ、高速道路も通行止めになったからなぁ。運良く巻きこまれなかったけど。運転手曰く「普段の行いがいいから(笑)」
宇部線は徐行で運転しています、とのことなのでとりあえず乗ることに。ダイヤはもうグダグダなので予定通り進むのは無理だろうけど、宇部線で迂回しているうちに山陽線も動くだろう。乗った列車は、宇部新川駅で運転打ち切りになるなどしながら、宇部駅になんとか到着。やっぱり山陽線は動いていない…。
さてどうしたものか。新幹線は動いているらしいので、宇部線で新山口まで戻って新幹線に乗ろうか。小野田線はあきらめるしかないかぁ。でも、次この辺り来る機会なんてあるのか? う~む。あ、電車行ってしもたがな。
復旧のメドが立たないなら代行バスを走らせるべきだ、などと憤慨しながらも途方に暮れていると、宇部から下関に行く列車を準備中とのアナウンス。そして、それは10:30頃やって来るとも。
予定から1時間ちょっと遅れて、なんとか下関到着。列車で九州に渡るのはもう何度も経験しているので、今回は関門トンネルを歩いて九州に上陸することにした。そう、関門海峡を通過する道路は橋とトンネルがあり、トンネルは歩くことが可能なのである。私はそれを雑誌『旅と鉄道』で高校生の時知った。それ以来、いつか歩いて九州へ、と思い続けながら、ムーンライト九州に乗って寝ながら関門海峡を突破するばかりで、なんだかんだで約20年越しで実現したことになる。あの頃は夜行列車連泊も屁でもなかったが、夜行バス明けの今日、暑さと寝不足と歩きですでに疲労困憊…。時の流れは人を老いさせる。残酷である。ただの運動不足だという声もないわけではないが。
さて関門トンネルである。徒歩は無料なのがうれしい。トンネルの中は涼しいだろうと思っていたのだが、あれは山岳トンネルの話だったか。普通に蒸し暑くて弱った。てっきり涼むつもりだったので、ちょっと心理的ダメージが大きい。橋は対岸に渡る様子が視覚的に把握できるが、トンネルにはそれがないので、渡ってみてはじめて渡ったことが分かるところが、仕方がないとはいえ、切ないところか。
(続く)
by seiwadai_walker
| 2012-08-19 22:30
| テツ