因果応報な日々

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アクアラインは800円でよい

道路の経済学
松下文洋(著) 講談社現代新書

アクアライン 通行料普通車1000円で実験|東京新聞
 たった15キロの道に4000円も使えますか(普通車の開通当初の料金。現在は3000円。社会実験中でETC車なら2320円)。10分くらいで走ってしまう。東名なら100キロ走られる値段だそうだ。いくら便利でも、ここまでコストパフォーマンスが悪いと、ふつうは利用を躊躇するでしょう。

c0048467_0135614.jpg 筆者は、高速道路の料金を決定する際、以下の三点を考慮する必要があると説く。

 (1)経済性
 (2)環境
 (3)社会的な公平性

 これまでは、建設費と交通量と償還期間の数字だけを見て、料金を設定してきたのだという(「経済性」の無視)。そこには「需要者の必要性と財布のヒモとのバランス」が一切考慮されない。そりゃ、それだと4000円とかいう非常識な料金も出てくるわけだ(「社会的な公平性」の無視)。

 そこで、「目の前の高速道路が使えないという理不尽をなんとかしたい」と考える市民たちの熱意を受け、筆者は分析の結果、アクアラインの料金は1000円が適当との結論を出します(最終的に800円でも可となる)。
1000円に値下げすれば、利用台数は1日2万5000台前後に上昇する(現状は1日1万4000台)。これなら、ま、使ってみようか、と思える値段ですね。

1000円にすれば1日約1000万円の減収となるが、逆に1日1億円の経済効果が生まれる
 今回は行政が、一時的ではあれ、結果的に市民たちの主張を受け入れたという意味では、画期的と言えます。さすがに、ストロー現象による木更津の荒廃ぶりに焦りを抱いたのでしょうか。ともあれ、成功を祈らずにはいられません。ま、ETC車のみ対象、とかいうオチがないことを願います。

 ついでに、アクアライン計画を推進したというハマコー氏はどう思っているのだろう。木更津の荒廃ぶりには「私の責任です。ただし、50年後を見て欲しい」と言ってたそうな。いや、あなたは見届けられんだろうが。で、そのツケは我々が払うわけなのだが…
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by seiwadai_walker | 2005-06-28 00:20 | 読書
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とりあえず何か書き綴ります…


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