因果応報な日々

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吉田太一『遺品整理屋は見た!』


吉田太一『遺品整理屋は見た!』扶桑社


 壮絶である。

 やはり孤独死が増えているのだ。それも腐敗臭(死臭)によって発見されるのだ。個人的には、誰にも看取られずに死ぬのもいいかもしれん、などと考えた時期もあったが、自分は良くても周りに迷惑をかけるのは不本意だ。

 それに、死んだら持っているものがそのまま遺品になる。正直、人に見られたくないのもある。本当に死期を悟ったら処分も出来るが、そううまくいくばかりではなかろう。実際、本書には1000本を越えるアダルトビデオを残して亡くなった教員が出て来る。残された者にとってはたまったものではないだろう。

 それにしても、飛び降り自殺した跡を遺族に「あとで掃除しておいてください」と言う警察はどうか。身内が亡くなった衝撃と悲しみに打ちひしがれているというのに。もっとも、その後警察は遺品整理屋を紹介しているのだから、何が何でも鬼の対応をしたというわけではない。ただやはり、筆者も述べているように、何らかのサポート体制があってもよいだろう。

 筆者は他に、増加する孤独死を敬遠して、お年寄りに部屋を貸さない大家が増えていると指摘し、今後お年寄りのホームレスが増えることを懸念している。年金制度を整えたところでどうにかなる話ではない。

 さて、私が死んだらこのブログも放ったらかしになるのだろう。このサイトの人も昨年末に亡くなったが、そのままだ。掲示板には死を知った人の追悼の書き込みが日を追うごとに増えている。時が止まっているのか進んでいるのか分からなくなってくる不思議な空間だ。
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by seiwadai_walker | 2007-01-30 00:07 | 読書
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とりあえず何か書き綴ります…


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