因果応報な日々

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変わらぬ企業体質

「日勤教育は有益」JR福知山線事故意見聴取会|iza

 丸尾副社長は(略)、列車自動停止装置(ATS)の設置について「運転士が速度超過でカーブに入ることは想定しておらず、必ず設置しなければならないとの認識はなかった」と述べた。


 ここでいうATSは、速度照査のことである。つまり速度を測る機能であり、これがあれば制限速度を超過してカーブに突っ込もうとしても、非常ブレーキがかかる。じゃあ、あの脱線事故はなぜ起こったんだ、となるが、速度照査機能を働かせるためには、地上側にもそのための装置(地上子)が必要となる。JR西日本は事故箇所には、この地上子を設置していなかった。

 「運転士が速度超過でカーブに入ることは想定しておらず」って、これは大嘘だろう。JR西日本はそれを想定し、実際速度照査地上子を設置していたのだ。事故の時点で、17箇所に設置していたという。その基準は、最高速度130キロ区間で半径600m以下のカーブに入る地点である。

 そのあたりについて、川島令三『なぜ福知山線脱線事故は起こったのか』において総括された部分を引用する(著者は原因をボルスタレス台車にある、と述べているが、これについて様々な異論反論が呈されていることは留意すべきである)。

 JR西日本は130キロ運転区間では気を遣っているものの、120キロ以下の最高速度での走行区間から大幅に速度を制限される区間に入るところでは無頓着だった。

 事故を起こしたカーブの制限速度は70キロ、その手前は120キロ走行区間なので、速度差は50キロにもなる。

 JR東海は120キロ運転区間でも速度差が40キロ以上ある区間では速照できるST形地上子を設置している。


 JR東海ならば速度照査地上子を設置していたのである。つまりあのような事故は防げた、と言える。安全に対する姿勢を問われても仕方あるまい。「焦点となっている企業体質と事故との直接的な因果関係を否定した」とのことだが、この期に及んで嘘を吐くこと自体が、今問われている企業体質そのものではないのか。
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by seiwadai_walker | 2007-02-02 00:08 | 社会
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とりあえず何か書き綴ります…


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