どうなるびわ湖ホール
1億円、福祉?トゥーランドット? びわ湖ホールに波風
同ホールが新年度に上演する自主制作オペラ、プッチーニの「トゥーランドット」とR・シュトラウスの「サロメ」。計3日間の公演予算は約1億9500万円。入場料収入で賄えるのは2、3割にすぎず、県税から半分以上の1億円を拠出するという。
06年度の調査では、同ホールの入場者は46対54で県外客が過半数。しかも食事・宿泊はお隣の京都となれば、経済波及効果の恩恵にも、地元はあまりあずかれない。
一方、5千万円あれば、県が10月から自己負担を2倍に引き上げる乳幼児医療費を据え置くことができ、1億円なら無料化も可能、と県側は議会で答弁した。自民系会派だけでなく、福祉優先を主張する議員は多い。
びわ湖ホールは好きなんで、気になるニュースだなぁ。まぁ確かに初めて見たら、そのごっつさに「どんだけ金かけたんや」と思わずにはいられないかも。でも、ロビーから眺める琵琶湖は格別のものがあるし…。でも滋賀県民でオペラを見る人なんて、福祉を必要とする人と比べたら相当限られるだろうし…。
総事業費332億円。起債した地方債の残高は約160億円で、全額償還まであと20年。
単純計算で全額償還までの20年間に、年8億円が投じられるのか…。払わなくちゃいけない物なのは分かるけど、こっちの方も大概な気がするが。びわ湖ホールに投じる税金が「もったいない」と言うなら、その原因となるハコモノを作ったのが失敗だったわけで、総事業費332億円の方がよっぽど「もったいない」。建設に賛成した人間は、その責任から逃れられないでしょう。
「びわ湖ホールか乳幼児医療費か、と問われれば、乳幼児医療費でしょう。知事のマニフェストからはそういう結論になります」と、知事与党「対話の会・びわこねっと」の沢田享子代表。「でも、びわ湖ホールを造れ、造れ、と推進してきたのはどこの誰なのか」と、自民系会派を暗に批判する。
by seiwadai_walker
| 2008-03-19 04:00
| 音楽