因果応報な日々

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カテゴリ:読書( 34 )

予想外の105円セール

 ブックオフで購入しようとした本の裏表紙にシミが入っていました。幸い本文へのシミはなかったので、まぁいいかと思った。定価1680円が850円、ほぼ半額。

 購入のためレジへ持って行ったのであるが、その本を手にした店員はそのまま少し固まり、後ろにいた店員と何やらヒソヒソ話を始めた。「あちゃー」とか言ってる。「お、ちょっと値引いてくれるのかしらん」と期待していると「こちらの本はシミがありますので、105円にさせて頂きます」。予想外の値引き。うひょー、ありがとうございます、である。

 こことか、ここを見ると、そもそも買い取りの段階でシミつきはアウトらしい。でも、私と同じようにシミつきの本を買おうとしたら、「廃棄します」と言われて買えなかったケースもあるらしい。うっかり買い取ることもあるのだろうか。

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 値札シールの上にシミが見える。レシートには「¥850」は記載されず、値引き後の「¥105」が印字されている。やっぱり850円が105円になるのは大きいなぁ。
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by seiwadai_walker | 2008-10-23 02:41 | 読書

小泉純一郎『音楽遍歴』

小泉純一郎『音楽遍歴』(日経プレミアシリーズ)


 「疲れマラよろしくで、今日はビンビンだよ!!」の小泉元首相の下品なだけではない、音楽への造詣の深さを知ることができる1冊。最近はポーランドの作曲家ピリンスキに興味を募らせているとか。ピリンスキは知らんなぁ。

 個人的にはどんな曲を聴いたかと共に、それを誰の演奏で聴いたのかをもっと知りたかった。そういう意味では、表面をさらっと流した感があり、クラシック音楽ファンの私としては物足りない部分もある。

 巻末には「作曲家と主な作品」が載っているが、そこに「小泉氏お気に入りのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のCDはコレ!!」って感じでやってくれたら初心者にも助かることだろう。「じゃあ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみよう!」と思ってCDショップへ行っても、予備知識なく何種類もある演奏のCDから一つを選ぶのは、なかなか難しいと思う。ま、あくまでも「音楽遍歴」なのであって、「音楽ガイド」ではないわけだが…。

 でも、なぁ。全体の3割を「作曲家と主な作品」で埋めたり(もちろん小泉氏の執筆によるものではない)、行間も広いし、これで893円はちょっとどうかと思う。正味の話、自分もブックオフで450円で購入したのだ。
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by seiwadai_walker | 2008-08-22 00:34 | 読書

若林亜紀『サラダボウル化した日本』

イチゴ農家:中国人実習生と雇用めぐりトラブル|毎日新聞


 雇用を巡るトラブルは日本人同士間でもあるわけだから(マクドナルド残業代請求訴訟 権限なく管理職でない 熊谷の店長に755万円 東京地裁、支払い命じる)、とりあえずは横に置くとしましょう。


 さてイチゴもそうですが、若林亜紀『サラダボウル化した日本』によると、牛乳も中国人研修生が乳を搾り、カツオは、技能研修生の名でインドネシア人が漁船に乗り込み一本釣りをしているのが現状である(時給300円だそうだ)。純粋に日本人の手によって育てられ、または獲られた食べ物はどれくらいあるのだろう。その意味では、日本の食料自給率はさらに下がることは間違いない。

 安い賃金で働かせるメリットもあるだろうし、そもそも日本人になり手がいないことが根底にあることも事実。中国人なんか雇うからだよ、と言うのは易いが、だからと言って、じゃあ俺がイチゴを栽培しようと言う日本人はあんまりいないわけで。

 しかし、本当に少子高齢化が進めば、介護などの労働力はどうするのかという問題が出てくる。「カネはあっても、マンパワーがない」という状態になった時に、もはや外国人労働力の導入は避けて通れないことなのだ。

 そうしたことを考える基礎として、少なくとも、いま、外国人労働者の現状はどうなのか。これからどうしていくのかを、糞役人どもがオノレの利権のために隠蔽している現状を、私達は正確に知らなくてはいけない。

勝谷誠彦の××な日々。 2007年10月22日号[有料メルマガ]


 そう、厚生労働省の天下り団体が外国人労働者のあっせんを独占しているのである。ここがピンハネをしているから、先に出した時給300円という、研修とは言えあまりに酷い事態が生じているとも言える。経済学的には、未熟練外国人労働者の増加は、国内労働者の賃金が減少するという(企業は富むが)。なんてこった。このようなことを天下り官僚、いや利権屋どもの巣窟としてはいけないのである。そうした実情を白日にさらした本書は一読の価値があると言えましょう。
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by seiwadai_walker | 2008-01-29 23:41 | 読書

核攻撃から生き残れ!!

高田純『核爆発災害―そのとき何が起こるのか』中公新書


 帯がすごい。
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 でもなぁ、大概はあきらめるのではないか。即死、もしくは放射線障害で後に死亡、といった具合に。それでも筆者はあきらめるな、と言う。広島の原爆投下の際、爆心地近くにいながらも生還した人の事例を挙げ、核爆発のメカニズムの解説を交えて、核爆発という絶体絶命の状況下でのサバイバル法を示してくれている。

 個人的には、広島、長崎には残留放射能がないことが、ずっと前から不思議でなかったのだが、これについても解説がなされており、目からウロコであった。つまることろは、空中核爆発と地表核爆発の違いだそうだ。詳しくは長くなるので、本書をあたってください。

 ちなみに、核攻撃事態に関する情報は、首相官邸から2系統で発信されるのだという。普通に考えれば、首都なんて格好の核攻撃目標ではないのか。筆者も指摘しているが、東京が核攻撃されたら、国民保護の情報はそこで途絶することになる。こんなので大丈夫なのだろうか?

 もちろん、日本が核攻撃を受ける事態なんぞ想像もしたくない。外交努力は必要だ。しかし、テロリストが小型核爆弾で攻撃する場合はどうか。テロリストと外交交渉なんてできるのか。そういえば、お隣には核兵器を持ったテロ国家もあるし。自分としても北朝鮮の核攻撃で死ぬなんてまっぴらだ。その意味でも本書は有用と言える。

 筆者が示すサバイバル法は多岐にわたるので、ここでは紹介しきれない。とりあえずは、地下へ逃げろ、昆布を食え、ってとこか。一応、国民保護ポータルサイトにも、核爆発の際の対処法は載っている。参照されたい。
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by seiwadai_walker | 2007-06-08 03:28 | 読書

青木栄一『鉄道忌避伝説の謎―汽車が来た町、来なかった町』

青木栄一『鉄道忌避伝説の謎―汽車が来た町、来なかった町』吉川弘文館


 「我が街は鉄道敷設に反対したため駅が設置されず(町外れに駅が作られ)発展が遅れた」という話はよく聞く話である。しかし、著者によればそれらを実証する資料は存在せず、伝説に過ぎないと結論付ける。

 本の中でも例証されているが、地形の関係上(鉄道は勾配に弱い)たまたま市街地を避けなければならなかった、用地買収を簡単に済ませるために人口集積地を避けて町外れに駅を作らねばならなかった、などなど地形図を示しながらバシバシ提示してくれ、それはまさに目から鱗なのである。

 もちろん鉄道建設に際しては反対はあった。しかし、「宿場がさびれる」とか「汽車の煤煙で桑が枯れる」といった史料なき「鉄道忌避伝説」ではなく、橋梁建設に伴い、増水時橋脚が流水を阻害して、洪水が増えることへの不安といった実際的な意味での反対だったようだ。

 ちなみに、「宿場がさびれる」という理由での鉄道反対が史料で確認できたのは1件だけなのだそうだ。とはいえ、役所からは一蹴され建設に至っている。そう、明治時代の官のパワーは現在とは比べものにならないものであり、住民の反対ごときで計画が変わることなんてまずない、と筆者も述べている。

 我が街・川西市にも「鉄道忌避伝説」と思しき例があった。能勢電鉄建設に当たってのことである。

 起点は、阪鶴鉄道池田停車場構内が認められず、小花村字大畑三十番地地先(小花二丁目一番、阪急電鉄線の猪名川鉄橋西詰付近)に変更されていた。当初の計画線が、起点付近において阪鶴鉄道の機関車修理工場への支線を横断することや、能勢電軌に続いて申請した箕有電軌の計画線と並行していて競合することになるところから、認められなかったのであろう。

 また、池田町北ノ口の商人たちが、能勢電軌が阪鶴線池田停車場に連絡することによって、繁栄を奪われるのを恐れて反対運動をおこしたとも伝えられている。

(川西市史第3巻より。読みやすくするため改行を挿入)


 阪鶴鉄道池田停車場は今のJR福知山線川西池田駅のことである。池田の商人が反対したと「伝えられている」という「鉄道忌避伝説」にはおなじみの伝聞であって、史料に基づいているわけではなさそうだ。それを言い出すと前者も「認められなかったのであろう」と推測なのだが…。ともかく伝聞である以上は今のところは「伝説」とするほかないだろう。個人的には前者の理由が決定的だと思うのだが。
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by seiwadai_walker | 2007-06-02 00:57 | 読書

ならやたかし『ケンペーくん 増補新装版』

ならやたかし『ケンペーくん 増補新装版』ブッキング


 以前は幻冬舎アウトロー文庫から出ていたケンペーくんが新作を加えて復活。戦争マンガでもないのに、こんなに人が死ぬ、いや、殺されるマンガはなかろう。

 要は、憲兵が現代に復活し、国のためにならない連中どもを殺しまくるという、ミもフタもない話だが、不思議と不快さはない。これも国のためにならない連中が始末されるからだろうか。もっとも、こんなことリアルでやられたら、自分も殺されない自信はないのだが。

 ケンペーくんは少年犯罪にも厳しい。
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 更生の可能性なしと断ずるケンペーくんは、
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 即座に全員銃殺。
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 これは栃木リンチ殺人事件ですな。全く同感。

 道徳教育を重視する安倍首相にも一読をお勧めしたい一冊だ。
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by seiwadai_walker | 2007-06-01 00:02 | 読書

下流へGO!

三浦展『下流同盟―格差社会とファスト風土』朝日新書


 「日本中の地方の郊外農村部のロードサイドに大型商業施設が急増し、その結果、本来固有の歴史と自然を持っていた地方の風土が、まるでファストフードのように均質なものにな」ることを、「ファスト風土化」として筆者は批判している。まったくもって同感なのだが、私はこの本を郊外のロードサイドのブックオフで購入した。嗚呼、自己矛盾。やっぱり自分は下流へGO!なのか。
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by seiwadai_walker | 2007-05-25 23:57 | 読書

奥菜秀次『陰謀論の罠』

奥菜秀次『陰謀論の罠』光文社


 9.11テロにうごめく陰謀論を粉砕した本。個人的は田中宇『仕組まれた9.11』を読んだりしていたので、多かれ少なかれ陰謀論を信じていた部分はある。が、最近テレビ(「たかじんのそこまで言って委員会」だったと思う)に、今や陰謀論の急先鋒となった感のあるベンジャミン・フルフォード氏が出演して、あまりにも荒唐無稽な陰謀論を開陳していたのに脱力し、自分の中での陰謀論は急速に冷めていった。

 この本を読んでとにかく呆れたのが、ベンジャミン・フルフォード氏はじめとして、陰謀論者は政府の公式発表文書を全然読んでいないことだ。政府側の主張を検証せずして、どうやって陰謀論を唱えるのだろうか???

 9.11陰謀論者と反ユダヤ政治組織の結びつきを述べたくだりは興味深い。

 9.11テロの背後にいたのがアラブ系テロリストであり、その後、政治潮流が「反アラブ=親イスラエル」と流れたことで、元ホロコースト否定論者らたちが怒ったことは、容易に想像できるだろう。

 この怒りが、彼らを9.11テロ陰謀論に向かわせたと言えるのだ。


 実際「世界貿易センターで働いていた4000人のユダヤ人は前もって警告を受けて当日出勤しなかった」という噂が流れたのだという。で、この噂の発信元はヒズボラのプロパガンダ放送局だった…

 陰謀論はネタとしては面白い部分があるのは確かだが、ヘタをすると新たな言われなき偏見、差別を生みかねない。そして、それは「知の衰退」であることに留意しなければならない。少なくとも、今のベンジャミン・フルフォード氏には、知性を感じないし…(『ヤクザ・リセッション』なんかは良かったんだがなぁ)。
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by seiwadai_walker | 2007-05-19 00:38 | 読書

『塩狩峠』に感動したので

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 さすがに疲れてきた。朝が起きられなくなってきた。嗚呼。とりあえず昭和新山→洞爺湖と移動。北海道の高速道路はみんな飛ばしますなぁ。走行車線でなんで120キロで突っ走るんでしょう。その割には、ETCゲートで今にも止まりそうなまでに減速するし。阪神高速であんなのやったらカマ掘られまっせ。
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 その後は旭川へ。ここには友人がいて、無事再会を果たした。その際、塩狩峠へ連れて行ってもらった。最近、三浦綾子の『塩狩峠』を読んでいたく感動したからだ(塩狩峠についてはこちらを参照してください)。感無量。

 明日は、トワイライトエクスプレスに乗って帰ります。
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by seiwadai_walker | 2007-05-05 01:28 | 読書

武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』

武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』洋泉社


 「地球環境保護のためです」と言われるとグゥの音も出ない昨今だが、その欺瞞の実態を粉砕するのが本書である。

 ダイオキシンは猛毒ではない、ペットボトルをリサイクルするとかえって資源を消費する、北極の氷が溶けても海水面は変わらないなど、なかなか刺激的。だけど、「なるほど」なのである。

 一番目から鱗だったのは、節電すると石油の消費量が増える?、のくだり。本書の例えを引用するが、石油消費を抑える生活をしようと車に乗らず、電気もまめに節電。結果、一月で2万円が浮いた。2万円を持ってゲームセンターに遊びに行っても、そこで電気を使っては結果同じ事になるし、じゃあ、セーターでも買おうかとしても、セーターも石油でできている。

 どうしようもなくなった2万円を結局銀行に預けた。お金を預かった銀行は、それを他人に貸してその利ざやで利益を上げる。だから預けた2万円は他の人に渡って、車でも買われたらその分石油が使われてしまう。さて、一月で2万円浮いたら年間で24万にもなる。おお、これだけ地球環境保護に貢献したんだから、ご褒美代わりにこの24万円でちょっと海外旅行にでも行こう、となれば、当然飛行機は石油を消費してしまう。

 自分で使えば一度しか使われないので、その分しか石油を消費しないが、銀行に預けると2回使われる。だから石油の消費量も2倍になる。


 これは面白い。

 これじゃ、節約しても意味がないじゃないか、となるが、筆者は細々と節約するのではなく、石油の使用量を減らす生活スタイルへの転換が必要であろうと述べている(もともと日本人はさほど石油を必要としない生活をしてきたわけだから、転換と言うよりは先祖返りか)。

 さらに筆者は究極の温暖化対策は石油が枯渇することだ、とも言う。なるほど、石油を使わなければ、二酸化炭素は出ないわな。そこで、筆者は本当の環境問題とは石油の枯渇であるとする。

 確かに、石油なしに現代の生活は成り立たない。生活の基礎である食もいまや肥料やトラクターなしに成り立たない。もちろん肥料やトラクターは石油なしでは作れない(使えない)。もし石油がなくなればその分生産性が落ちるので、日本の食料自給率は現在の40%から25%にまで落ちるのだという。これこそ大問題ではないのか。いくら植林をして空気をきれいにしても、食べるものがなくては生きていけない。我々が認識している環境問題はどうもピントがズレているようだ。

 最近はこういうニュースも出た。

「古紙100%再生紙は環境にやさしい」はウソでした|Exciteニュース

日本製紙は07年4月24日に、「古紙100%の再生紙を廃止」と発表した。理由は2つあるという。ひとつは、古紙を何度も再利用しているために再生紙の品質が悪くなっていること。ふたつ目は、古紙100%の再生紙を製造する際には化石燃料(石油・石炭)の使用量が増えて、二酸化炭素排出量が古紙を使わない場合の2倍以上になること。だから「100%」にこだわるのではなく、用途に応じて最適な古紙配合率を決める必要があるという。


 「地球環境保護のためです」と言われてたじろぐ前に、色々確認すべきことがあるようだ。それをすべきマスコミが「地球環境保護のためです」を煽っているのだからザマはないわけで。
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by seiwadai_walker | 2007-04-29 01:50 | 読書
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とりあえず何か書き綴ります…


by seiwadai_walker
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