高速運転の功罪
<尼崎脱線事故>ダイヤ緩和へ 再発防止策の検討項目発表|Exciteニュース高速運転そのものを批判する気はありません。新幹線に至っては時速300キロで走っているのですから。つまり、速度に見合う安全装置が備わっていればいいのであって、「高速運転イコール危険」ではないはずです。
「結果的に列車本数が減る可能性がある。大阪―三ノ宮間で最速19分の高速運行も変えるかもしれない」
もっとも、
制限超える時速126キロ=尼崎JR脱線事故|Exciteニュースこうしたニュースにあるように、徹底的に余裕時分を削り硬直化したダイヤを策定した結果、速度超過が常態化するような事態を招いたJR西の姿勢は批判されてしかるべきです。
速度超過たびたび=聴取に運転士ら証言-JR福知山線・兵庫県警|Yahooニュース
しかし、JRの高速運転が郊外の開発を促進し、多くのサラリーマンに家を持つ、一国一城の主となる福音をもたらしたことも事実でしょう。じっさい私は加古川から大阪市内へ、明石から川西市内へ通勤している人を知っていますが、この人たちもJR利用で、JRがなければ、いやJRの高速運転がなければそこに家を買わなかったはずです。やはりその辺りの実感のない人間にとっては、「加古川から来てる」などと言われると、「えっ!」と若干引くのです。
明石から川西市内へ通勤している人は、JR福知山線が不通のため、三宮で阪急に乗り換えているそうですが、所要時間は倍近くかかっているそうです。多くの方が亡くなられた事故ですので、自分勝手なことばかりは言えませんが、通勤だけでクタクタになるその姿は実に気の毒でなりません。
安全が確保できないのであれば、そのために減速するのは当然ではありますが、JR西は様々な人々に様々な仕打ちを与えてしまいました。
それにしても、
検討項目は他に、▽安全を優先する企業風土の構築とありますが、じゃあ、今までは?と空恐ろしくなります。今まではそうじゃなかった、と認めただけでも「進歩」なのかもしれませんが…
by seiwadai_walker
| 2005-05-08 02:04
| 社会