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因果応報な日々

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ナベツネの限界

読売・渡辺会長 戦争責任語る|ライブドア・ニュース

 読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長が23日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、日本の戦争責任について語った。

 渡辺会長は東京裁判の正当性に疑問を投げかけながらも「最大最悪の責任者が東條英機(元首相)であることはまちがいない。戦争に必要な資材の調達能力がアメリカより下回っていたにもかかわらず、勝つ見込みが全くない戦争を始めた」と指摘。旧ソ連による北方領土侵攻や捕虜のシベリア抑留、アメリカによる広島・長崎への原爆投下も問題として取り上げたが、「自分たちの先祖が戦争を始めたことは事実。歴史を検証した上で、日本の過去の過ちを謝罪しなければならない」と訴えた。

 国がとるべき対応としては「国会に戦争責任検証常任委員会をつくってもらって、国会としての意思表明をするのが一番いい」としながらも、「まず、(検証記事などを通じて)読売新聞がはっきりとした態度を示す。政治家というものは、マスコミがどんどんリードしていないと、なかなか行動に出ないものだ」と述べた。

 ナベツネ氏は元々共産党員でしたから、先祖返り、と言えばそれまでなのでしょう。それに、 「組織のために個人を犠牲することに疑問を抱いて本部を批判」したために共産党を除名されたナベツネ氏には、強烈な戦争体験が作用しているように思えます。
傾聴に値する渡邉恒雄氏の発言|新党日本

「僕は軍隊に入ってから、毎朝毎晩ぶん殴られ、蹴飛ばされ。理由なんて何も無くて、皮のスリッパでダーン、バーンと頬をひっぱたいた。連隊長が連隊全員を集めて立たせて、そこで、私的制裁は軍は禁止しておる。しかし、公的制裁はいいのだ、どんどん公的制裁をしろ、と演説する。公的制裁の名の下にボコボコやる」

 なるほど。悲惨な軍隊生活を送られたことはよく分かりました。それについては同情申し上げる。しかし…、
「この間、僕は政治家達に話したけど、NHKラジオで特攻隊の番組をやった。兵士は明日、行くぞと。その前の晩に録音したもので、みんな号泣ですよ。うわーっと泣いて。戦時中、よくこんな録音を放送出来たと思う。勇んでいって、靖国で会いましょうなんか信じられているけれど、殆どウソです。

 ここの「勇んでいって、靖国で会いましょうなんか信じられているけれど、殆どウソです」というところ、「私が見た限りではそんなことはありませんでした」なら分かる。「殆ど」というのをどれくらいに想定しているのかは分からない。それでも自分の体験を周りから聞いた程度であろう。どうも私怨に取り憑かれ、その鬱憤の捌け口を求めているように見える。個人的経験は尊いものですが、それだけによって歴史的価値やましてや善悪の判断を為すのは、いささか乱暴な話ではないか。 「ミクロの視点で正しいことでも、それが合成されたマクロの世界では、かならずしも同じ理屈が通用しない(合成の誤謬)」ということはザラにある。

 読売新聞会長という公的な立場にある者が、それを利用して「私的制裁」を、あろうことか国民に加えようとするのはいかがなものかと思うし、こうした思い違いと思い上がりがあの戦争を泥沼へハマらせた、というのは言い過ぎか。
by seiwadai_walker | 2006-03-24 00:51 | 政治
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とりあえず何か書き綴ります…


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